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第145回 大地のダイエット?     2004年09月30日

 ステビア、その一言で何を想像しますか?多分、ダイエットではないでしょうか。低カロリーの甘味料として、広く使われています。ステビアとは、キク科の植物で、昭和46年に南米のパラグアイより砂糖の代替甘味料として輸入され、様々な研究の末、食品添加物として普及しています。

 元々ステビアは、ブラジルやパラグアイの原住民の間で、甘味料として使われてきました。伝統的にマテ茶に甘味を加える際は、ステビアが用いられるそうで、薬効のある素材に甘味を加える際には、よく使われていたといいます。砂糖の200〜350倍の甘味があると言われ、わずかな量を添加するだけでも充分な甘さを確保できる事から、カロリーを意識する事なく摂取できる甘味として扱われています。

 そんなステビアに別な用途がある事をご存知ですか?ステビアのエキスや粉末は農業資材として使われ、土壌や農産物の活性に有効な素材となる事で、一部の農家では様々な作物の栽培に用いています。ステビアの粉末を撒く事で、土壌中の悪玉菌が死滅し、善玉菌が活性化される事から、地質の改善に有効であり、また作物も元気に育ち、栄養価も高くなるそうです。

 地中の微生物も元気になる事から、作物が病害虫に強くなり、残留農薬の分解能力も高まる事から、継続して使用する事により、使用する農薬量の低減、残留農薬の減少、栄養価や美味しさの向上と、農家にも消費者にも良い効果がもたらされるとの事です。私達が痩せるために使うステビアが、土地を肥やすために有効というのも、少しおかしな感じがしますが、歓迎すべき栽培技術ではないでしょうか。



第144回 ご注意、プリン体     2004年09月29日

 日頃、ビールとは縁の無い私でも、広告で「プリン体ゼロ」という書き方をされると、何となく気になってしまいます。実際、ビールの原料となる麦芽と酵母には、比較的多くのプリン体が含まれています。プリン体とは、生物にとって重要な核酸(DNA)の主成分で、生命の維持には重要な物質です。しかし、過剰摂取や代謝異常になると、体内で尿酸となり、尿酸が溜まると通風になってしまいます。

 プリン体は、DNAの主要成分であるため、細胞分裂が活発である部分に多く含まれます。そのため成長が著しい麦芽や生命活動が活発な酵母にも多く含まれ、それらを原料とするビールにも多く含まれる結果となります。

 ビールに含まれるプリン体は、製法によっても含有量に大きな開きができてしまいます。一缶(350ml)あたりのプリン体量は、より原材料の成分が濃く含まれる地ビールでは23〜58mg、一般的な大手メーカーのビールで15〜24mgといわれます。材料の麦芽の比率が低くなる発泡酒の場合、もっとプリン体の量は少なくなり、9〜13mgとなっています。更に最近では、ろ過工程の工夫によりプリン体の量は少なくなり、0.1mg以下という少ない量を実現しています。

 ビールを発泡酒、更にプリン体カットの物と銘柄の選定を行う事でも、プリン体の摂取をより少なくする事ができ、通風の予防には有効と思われます。しかし、意外な落とし穴があります。アルコールの摂取は、体内の尿酸の量を増加させます。アルコールを分解する段階で、尿酸の生成が高められたり、尿酸の排出が妨げられるからです。プリン体の含有量が少なくても、アルコール自体にも尿酸値を高める働きがあるため、尿酸値が気になる方は、注意が必要です。



第143回 ご注意、生大豆     2004年09月28日

 最近ではあまり見かけなくなりましたが、一時はかなりのブームにもなった「酢大豆」。大豆を酢に漬けておくだけという手軽さも人気の一つの要因となったと思うのですが、当時、大豆について注意すべき点として、大豆を漬け込む前処理として煎る事が推奨されていました。

 実際、大豆を生で食べるという例はありません。では何が?大豆には、膵臓から分泌され、タンパク質を分解してくれる酵素、トリプシンの活性を阻害してしまう「トリプシン・インヒビター」という物質が含まれています。トリプシン・インヒビターには、インシュリンの過剰な分泌を促す作用もあります。

 大豆を生で大量に摂取すると、トリプシン・インヒビターの作用によって、消化に必要な酵素トリプシンの活性が阻害され、消化不良を起こし、タンパク質の消化・吸収ができなくなります。また、インシュリンの過剰な分泌によって膵臓障害を起こしたり、低血糖による意識障害も起こる可能性があります。

 それ以外にも大豆には、血液凝固因子も含まれる事から、血栓症による脳梗塞や心筋梗塞といた血管障害の可能性もあります。余程の量を摂取するか、何らかの不調が重ならなければ、重篤な状態に陥る事はないと思いますが、加熱する事でそうしたリスクをほとんどゼロの状態にできる上に、大豆自体の風味も良くなるので、一手間を惜しまず、優れた健康食でもある大豆と付き合いたいと思います。



第142回 髪のケアしてます?     2004年09月27日

 前回、砒素の話をしましたが、砒素中毒を最も顕著に観察する事ができるのが髪の毛です。髪が伸びる速さを把握していれば、いつ頃から砒素を摂取し始めたかを知る事もできます。有名なところでは、ナポレオンの毛髪から砒素が発見され、毒殺説の根拠の一つとされていますが、実際にナポレオンが砒素に触れ始めた時期の特定も行われています。

 髪はそれほど摂取した栄養の状態を顕著に反映してくれます。髪の主成分はタンパク質で、実際にタンパク質が欠乏した食生活を続けると、髪自体も細くなるという実験結果もあります。髪に使われているタンパク質は、硫黄分を含んでいるので、含硫アミノ酸が不足すると、髪のつやが無くなり、枝毛、切れ毛が増える原因となります。

 含硫アミノ酸を豊富に含み、良質なタンパク質が豊富な食材といえばマグロを上げる事ができます。髪の成長には、地肌の血行が重要ですが、そのために必要になるのがビタミンEです。血液の状態も良くする事がより効果的なので、合せてレシチンも摂取しておきたいと思います。また、髪の質を良くするためには、鉄分が必要となります。良質なタンパク質、硫黄、アミノ酸、ビタミンE、レシチン、鉄分、それらが含まれている食材となると、卵黄が一番ではないでしょうか。

 髪の育成を目的として卵黄を摂取する際、気を付けたいのは、鉄分の吸収には、ビタミンCやクエン酸が必要になりますが、卵黄には含まれていません。そのため、それを補う食材と一緒に料理する必要がありますが、ヨウ素や亜鉛といったミネラル分も髪の育成には必要になりますので、海藻類と合せる事が理想的な育毛食となると思います。秋は抜け毛の季節でもあるので、私も気を付けたいと考えています。



第141回 キーワード「砒素」     2004年09月24日

 変な話しですが、何故か定期的に耳にする言葉に「砒素」があります。大きな話題となったところでは、和歌山の毒入りカレー事件、新しいところでは、英国政府発表のひじきの砒素汚染、気にかかるところでは、発展途上国の井戸掘削による土壌砒素汚染といったところでしょうか。16世紀以降、砒素は様々な場面で毒物として使われてきました。ガラス製造や金属への添加剤、農薬、防腐剤、半導体の原料としても使われています。

 天然の状態では、雄黄、鶏冠石、硫砒鉄鉱として産出します。毒物としては、三酸化砒素(亜砒酸)として用いられ、毒入りカレー事件以外にも、森永砒素ミルク事件でも話題になりました。毒性には、急性中毒と慢性中毒があり、急性中毒の場合は大量の砒素を摂取する必要があるので、事故、自殺、犯罪以外の理由では起こり得ないのではないでしょうか。慢性中毒に関しては、金属の精錬所などで、粉塵として撒き上がった砒素を吸引してしまう事や、地層中に含まれる砒素が飲用水に溶け込んでしまい、体内に取り込まれる可能性もあります。旧日本軍の毒ガス由来の地下水汚染も大きな話題になった事例の一つだと思います。

 そんな砒素ですが、古い時代には、大変ありがたい薬品として記録されている事があります。中国の古い書物には、仙人になるための薬として、丹華という薬が登場し、7日飲用すれば仙人になれるという言い伝えがあります。この丹華には重要な原料として雄黄水、硫化砒素の水溶液が使われています。

 砒素の最も困った点は、砒素が元素であるという事です。元素なので、それ以上の分解が不可能となります。最強の毒物、ダイオキシンでさえ化合物なので、分解・無毒化はできますが、砒素はそういう訳にはいきません。極めて微量の砒素は、体内で他の毒物を排出する働きを持つという説もありますが、さすがに試す気にはなれません。農薬や殺虫剤として、環境中に容易にばら撒かれてしまう事も考えられる砒素ですが、できれば無縁の存在として生活したいものです。



第140回 光明ですね。     2004年09月22日

 角膜は目の表面を覆う透明の膜です。光は、この角膜を通って網膜へと向いますので、角膜の透過率は視力に深く関わっています。病気や事故などによって、角膜が再生不可能な損傷を受けてしまうと、最悪の場合失明してしまう事があります。そのために、これまでは角膜を移植して、角膜の損傷による視力の低下に対処する治療が行われてきました。

 角膜の移植に関しては、ドナーも問題や、手術自体への不安、術後の拒絶反応等、様々な問題がありました。そんなこれまでの角膜の治療に対し、本人の口の中の粘膜細胞を切り出して、培養したシート状の細胞を移植して治療するという新たな方法が、大阪大、東京女子医大、北里大の研究チームが成功しました。

 この新たな方法は、これまでの他人の角膜を移植する方法と異なり、拒絶反応を懸念する必要が全くないという優れた面を持っています。患者の口の中から約2mm四方の粘膜を採取し、中に含まれる幹細胞を培養。2週間ほどして、充分に培養ができると透明なシート状になります。そのシート状の細胞を角膜に貼り付ける事で、角膜の再生を行うそうです。

 移植したシート状の細胞の寿命は、約2週間という事ですが、幹細胞の働きで、絶えず新しい細胞に生まれ変わるので、角膜としての再生が定着するそうです。目は、非常に重要な器官で、百聞は一見にしかずの言葉が示すように、人間は約8割もの情報を目から得ています。今回の再生術が早く普及する事を願いたいと思っています。



第139回 お気付きでした?     2004年09月21日

 今年も暑かったせいで、スーパーの鮮魚売り場では、幾度となく「うなぎ」の特売を見かけました。言われるまでは、私も全然気付かなかったのですが、あのうなぎたち、オスばかりだとご存知でした?弁解する訳ではありませんが、既に開いて、場合によってはタレまで絡めてある状態では、雌雄を見分けるのは困難ともいえます。

 あのアリストテレスでさえ、「うなぎには雌雄の区別はなく、生殖能力もない。大地のはらわたから生まれ、泥や湿った地面の中で、自然に成長する」というかなり極端な結論を出しています。実際、うなぎの雌雄を見分ける事は難しく、お腹を開いている場合は、腸の横にある生殖腺を見て判断するのだそうです。意外と簡単な方法としては、胸ビレの形が丸みを帯びていたらメス、中央部が少し尖った形をしていたらオスだといわれます。という観点から見てみると、確かにオスばかりという事に気付いてしまうと思います。

 水産試験場の研究員の方に話を聞いてみると、確かに養殖うなぎは、9割以上の確率でオスばかりだと言います。性染色体が存在せず、環境によって雌雄が決まる事が大きいと考えられています。養殖が始められる6cm程度のシラスうなぎの状態では、雌雄そのものが存在せず、その後の飼育状態でどちらかの生殖腺が発達し、雌雄が分かれるのですが、その要因についてははっきりしていないそうです。

 天然うなぎの場合、川の下流ではオスが多く、上流ではメスの割合が多くなるそうです。川を遡る途中、性転換してしまうという説もありますが、一匹を追いかけ続け、性別の判定を行った記録jがないため、定かではないそうです。味的には、これもはっきりしていないようで、メスの方が脂が若干少なめで、さっぱりしているという話を聞かされた事はあります。個体による味の差もありますので、一概には言えない事だけは確かだと思います。



第138回 泣きました?     2004年09月17日

 今年はオリンピックイヤーという事もあり、感動・感激する機会が例年より多い年ではないかと、勝手に思い込んでいます。選手たちの健闘を見て、涙された方も少なくはないと思います。

 人は、悲しいときに涙が出ます。逆に感激や感動したときも涙が出てしまいます。何故?と聞かれると、意外とそれについては謎だったりしています。通常、人の目は、角膜を保護するために絶えず涙が流れています。それなのに泣いているように見えないのは、量的に少ない事と、涙点と呼ばれる穴から涙を排出し、鼻から喉へと流しているからです。いざ泣くときになると、涙は通常働いている副涙腺からではなく、主涙腺から分泌が開始され、涙点では回収できなくて溢れてしまうからです。

 涙に関する指令は、前頭葉が掌っています。悲しみや怒り、感動といった感情に合わせて、涙を出す指令を出していますが、人によって感じ方が違い、何故涙を流すのかについては、未だ謎に包まれたままです。一説には、交感神経と副交感神経の切り替えが関係しているといわれ、通常は交感神経が優勢な状態が続き、それが副交感神経に切り替わる際、張り詰めていた糸が切れるように、涙が出るのだと考えられています。

 私のお気に入りの説では、悲しみや怒り、感動といった感情の大きな動きがあった場合、涙を流す事で落ち着こうとするというものです。涙は、私達が胎児の頃浮かんでいた「羊水」に近く、また海水にも成分的に近いといいます。生命が誕生した太古の海は、今よりもっと近い成分分布だったと考えられます。感情が急激に動き、パニックを起す可能性が高まった際、かつての懐かしい液体に触れる事によって、一旦モードをリセットするという、優しい安全装置ではないかと考えています。



第137回 ごぼうの秋     2004年09月16日

 あまり言われませんが、ごぼうの旬が秋である事をご存知ですか?いつも野菜売り場に行けば2、3本が袋に入れられた状態で売られているので、それほど意識するものではありません。ごぼうは菊科の2年草で、ヨーロッパ、中国東北地方が原産地なのですが、野菜として栽培しているのは、日本だけとなっています。一般的には、春に種を蒔いて、秋から冬にかけて収穫されますので、これからの季節が旬という事になります。

 漢方の素材としても使われ、葉、根、種子が牛蒡子(ごぼうし)として使われます。主な効能は、解熱、消炎、排膿、利尿の作用があるとされ、消風散や駆風解毒湯にも含まれています。日本では、食材としての方が広く知られ、独特の風味と食感が好まれています。私も好きな食材の一つで、中でも「きんぴらごぼう」は大好きな料理なのですが、ささがきにした際、アクのために手が黒くなり、次の日人前に出せない状態になる事から、好きな割には、それほど購入する頻度は高くない食材です。

 そんな「きんぴらごぼう」、名前の由来は、人の名前からきています。平安時代中期に武勇で知られた源頼光(みなもとのよりみつ)の配下に、四天王として知られる4人の家来がいました。坂田金時(さかたのきんとき)、卜部季武(うらべすえたけ)、渡辺綱(わたなべつな)、碓井貞光(うすいさだみつ)の4名のうち坂田金時は、今日「金太郎」としても知られる強者ですが、その息子、坂田金平(さかたのかねひら)も父に劣らぬ強者だったと伝えられています。この金平が「きんぴら」と呼ばれ、きんぴらごぼうの由来となっています。

 ごぼうは繊維質が多く、それほど栄養価には富んでいない感じがしますが、古来より精がつく食材とされ、今日でも栄養ドリンクに使われるアルギニンが含まれている事でも知られています。古くから豪傑として知られた坂田金平の名前を使う事で、子供たちに滋養に富むものを食させ、強く育つ事を願った親心が伺えるネーミングではないでしょうか。



第136回 睡眠不足     2004年09月15日

 個人的に睡眠時間は短い方です。お陰で始終眠気に襲われています。眠りは生存に欠かせないものなので、不足してしまうと身体が眠りを要求してきます。その要求にさからうと、どうなるのでしょうか?要求はどんどん強くなり、睡魔に襲われ続けます。やる気が極度に低下し、何事もどうでも良いという気分になるそうです。その後、怒りっぽくなり、集中力が低下します。最終的には幻覚や妄想が発生します。

 かつては、眠らなければどうなるか、という断眠実験が行われました。最近は、倫理上の理由から長時間に及ぶ断眠実験は行われませんが、かつて行われた実験では、米国の高校生ランディー・ガードナー君17歳が持つ264時間12分という記録が、最長のものとなっています。

 ちょうど11日と12分という記録ですが、200時間以上眠らなかったという人は、これまで7人報告されているそうです。眠らない状態を5日以上続けると、「5日目の転換期」と呼ばれる眠気が少なくなり、楽になる状態が訪れます。このとき脳は、眠りに変わる自己の保護方法を取り始めると見られています。

 断眠状態が長く続くと、やがて死が訪れます。原因は定かではないのですが、脳細胞の大量死が確認されています。おそらく眠っている間に脳細胞の保護プログラムが行われているのでは、と考えられます。様々な理由で、睡眠時間は削られてしまいますが、その重要さを考えれば、やはり優先的に考えるべきものかもしれません。



第135回 ミラクルな遺伝子     2004年09月14日

 西アフリカ、ガーナ原産でアカテツ科フルクリコ属のミラクルフルーツをご存知ですか?赤い小さな実を付けますが、その実を食べるとしばらくの間、変な事が起こります。酸っぱくて、とても多量には食べられないレモンが、何個でも平気で食べられてしまいます。苦手なお酢も、甘くて美味しく飲む事ができます。

 秘密は、その実の中に含まれる「ミラクリン」というタンパク質にあります。ミラクリンは酸と結合し、舌の甘味を感じる部分を強く刺激します。そのため、ミラクルフルーツを食べた後、酸っぱい物を食べると、酸味の素となる酸がミラクリンと結合して甘いという刺激に変わるので、酸味が甘味に置き換わってしまいます。

 このミラクリンを生成する遺伝子を、レタスに組み込む事によって、安定して作り出す方法が筑波大遺伝子実験センターの江面浩助教授によって開発されました。ミラクリンを作り出す遺伝子自体は、既に94年には分離されていましたが、大腸菌に組み込む等の手法が試みられ、成功はしていませんでした。

 今回の手法によると、レタスはミラクルフルーツの3分の2程度の濃度でミラクリンを含むようになり、安定して生産できる事から、ダイエットや糖尿病の食事療法に利用できるのではと期待されています。レタス好きの私としては、知らないうちに普通のレタスにミラクルレタスが混入し、ドレッシングが甘ったるく感じるというめに遭わない事だけを祈りたいと思っています。



第134回 お彼岸です。     2004年09月13日

 9月23日は秋分の日です。1948年に「国民の祝日に関する法律」によって定められた国民の祝日で、祖先を敬い、亡くなった方を偲ぶ日とされています。昼と夜の長さがほぼ同じになる日で、ちょうど仏教の彼岸会の中日にあたり、昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、厳しい暑さが終わる区切りの日ともされてきました。

 秋分の日を中心に前後3日間を、秋のお彼岸とします。彼岸とは、向こう岸を意味し、先祖の霊が安住の地としている所を想定しています。極楽浄土が西にあると考えられる事から、太陽が真東から昇り、真西に沈む春と秋の日にそれぞれお彼岸が設定されている訳です。それらの日を祝う事で、彼岸に達した先祖の霊を敬い、自らも極楽往生できるように願いを掛けます。

 お彼岸の定番というと「お萩」と思ってしまうのですが、個人的に断然「牡丹餅」よりも「お萩」という思い入れがあります。理由は粒餡だから。元々小豆という素材が好きなので、より小豆らしさが残るお萩を好むのですが、本来は両者には明確な違いはなく、その時期の花である牡丹と萩に見立てて作られたお菓子をそう呼び、お供え物としていたそうです。

 牡丹餅、お萩を供える習慣は、春に豊穣を祈り、秋に収穫に感謝するという、神様への感謝、神道の行事でした。後に仏教の影響を受け、今日のお彼岸になるのですが、お萩に初めて出会ったとき、「さかさま...」という印象を持ったのは、私だけでしょうか。



第133回 馬肥えるは困りもの?     2004年09月10日

 天高く馬肥ゆる秋、台風の影響もありますが、良くしたもので月が変わるとめっきり涼しくなり、秋という感じが強まってきました。合せて暑さのために減退していた食欲も戻り、ここのところ体重が増加傾向にあります。

 元来馬はスリムな動物で、なかなか脂肪が付きにくい性質を持っています。そんな馬でさえ肥ってしまうほど、秋には美味しい食べ物と、これまで減退していた食欲が戻る過ごし易い気候があります。秋晴れの高い空の下、馬さえも肥る実り豊かな季節、そんなイメージでしょうか。ところが、「この天高く馬肥ゆる秋」という言葉、本来はそんなのどかな話しではない事をご存知ですか。

 言葉の大元は、古代の中国にあると言われます。紀元前後、中国の周辺部族に匈奴と呼ばれる騎馬民族がいました。当時の中国は、農耕を中心とした生活が主流で、戦い慣れた騎馬民族には、対抗する事すら難しく、かなりの脅威となっていたそうです。そんな匈奴が攻め込むのは、実り豊かな田畑が収穫を終えた頃。強力な機動力を持ち、戦い慣れた戦士達は、春から夏にかけて生い茂る草原の牧草を馬に与え、馬達は充分に体力を蓄えて侵略の時を待つという状態です。

 そんな敵の状態が侵略へと向けて整えられる状態、それが天高く馬肥ゆる秋という訳です。言葉だけが後に残され、平和な時代になると、本来の意味も薄れて、今日のようなのどかな季節を表す言葉となるのですが、ダイエットが重要視される昨今、別な意味で脅威と取られているように思えるのは、私だけではないと思います。



第132回 全頭検査見直し?     2004年09月09日

 BSE(牛海綿状脳症)の検査に関し、内閣府の食品安全委員会の「プリオン専門調査会」は、生後20ヶ月齢の以下の感染牛を検査で見つける事は、困難であるという検討結果を表明しました。当然、消費者団体は反発を強めています。

 厚生労働省と農林水産省は、この報告を受け、現在行われている全頭検査から、20ヶ月齢以下の牛を除外する方針で検討を開始し、再開される日米牛肉輸入に関する協議会の進展次第では、米国からの輸入が再開される見通しも出てきました。

 97年にBSEの原因物質とされるプリオンに関する研究で、ノーベル生理学・医学賞を受賞したプリオン研究の第一人者、プルシナー博士によると、BSEを食肉に持ち込まないようにするには、感染牛の早期発見が何より重要で、現在、BSEの検査方法として、免疫組織化学法や免疫測定法が行われているが、検査にかかる時間やコスト、検出できるプリオンの量等、問題が多く改良すべき点も多い。それに対し、構造依存性免疫検査法(CDI)という新たな検査方法だと、従来の方法よりも感度が高く、検査にかかる時間も短縮できるとしています。

 また、プルシナー博士は自身の著書の中で、異常プリオンタンパク質が原因となるプリオン病には、感染や遺伝するものとは別に、自然発生するものがある。そうした孤発例はある一定の割合で集団の中に生じるため、感染対策だけではBSEを排除する事ができない。この致死性の病原体から市民を守るには、食肉となるすべての牛を検査する事が、最も有効な手段であるとしています。

 20ヶ月齢以下の牛は、検査が困難なだけであって、感染していないという訳ではないだけに、食の安全を守るという意味からも、有効な検査方法の確立と、その実施を是非とも実現させて欲しいものです。



第131回 資源枯渇?     2004年09月08日

 イワシ、漢字では鰯と書き、定説では「弱し」が転じた名前だと言います。イワシは身が柔らかく、鮮度も落ちやすい魚の上に、かつては大量に獲れていた事から、下魚の代表のように言われてきました。「鰯で精進落ち」、精進落ちは精進上げとも言い、喪に服していて肉類を口にする事ができない期間が終り、やっと肉類にありつけるのに、それをイワシでという、耐えてきた気持ちが報われない際に用いられ、いかにイワシの価値が低く思われてきたかが伺えます。

 当地熊本でも、牛深では多くのイワシが水揚げされていた事から、一時期は都市部などに市の観光課の方が赴き、イワシの無料配布を行い、地域のアピールにしていたほどです。そんなイワシが絶滅の危機に瀕しています。

 水産庁は1日、05年のマイワシの漁獲可能量を、資源枯渇が深刻であるとして、ゼロとする事を決定しました。日本近海の水温上昇や乱獲によって減少が著しく、1980年代後半には、2000万トン近くいたと考えられていますが、1995年以降には、50万トン台に急落し、その後も減少を続け、今年の推定は太平洋側で11万3000トン、日本海側では約1000トンと「ほとんどいない状態」と見られています。

 水産庁と漁業者との話し合いの結果、合計で7万トンの漁獲量という合意がなされたそうですが、今後、水産庁では、「絶滅と漁の継続のどちらを選ぶかの問題」として、厳しい姿勢で臨む方針を示唆しています。かつては大衆魚の代表でもあったイワシですが、希少価値からやがて高級魚となってしまう、それ以上に絶滅危惧種となって、図鑑でしか姿が見られなくなる事は、寂しい限りだと思っています。



第130回 猫も感染?     2004年09月07日

 これまでは考えられなかった種を超えての感染が起こり、本格的な人への感染力の獲得が懸念されている鳥インフルエンザですが、今回、猫へも感染する事が確認されました。新たな感染先の確保で、鳥インフルエンザウィルスの拡大は、更に広範囲に及ぶのではと懸念されています。

 鳥インフルエンザに関しては、猫は感染の対象から外されていました。しかし、オランダのエラスムス医療センターの研究によると、H5N1ウィルスは、猫にも感染する事が判り、猫は人との接触が多いうえ、様々な場所へと移動する事から、地域に感染を広げる「運び手」となるのではないかと、研究チームでは警告しています。

 元々、H5N1ウィルスは、A型インフルエンザに分類され、猫はA型インフルエンザには感染しないものと考えられてきました。しかし、研究チームでは、生後4〜6ヶ月の猫に、人間の感染者から採取したウィルスを気管より摂取させたところ、感染を確認。別な猫による感染鶏肉の投与や、感染猫との接触によっても感染か確認され、排泄物にもウィルスが含まれていた事から、猫も感染する可能性があり、ウィルスのキャリアとなり得る事を確認したそうです。

 猫は、私達の生活に深く入り込んでいます。また、自由に動き回る彼らは、鶏舎の中やその周辺、感染死した野鳥の死骸に触れる可能性もゼロではありません。そうした恐れから、ハクビシンのような騒ぎにならない事を、猫好きの私としては、切に願っています。



第129回 夏の終わりの栄養補給     2004年09月06日

 突然ですが、問題です。世界で最も栄養価の高いフルーツは何でしょう?と問い掛けられると、どんな果物を考えますか。南国のパッションフルーツあたりがまず思い浮かんでくるのは、私だけでしょうか。甘味の強い物や脂肪分の多そうな物、ビタミン類の豊富な物では、柿も優れています。

 答えは、ちょっと意外な感じがするアボガドです。脂肪分が多そうで、ミネラル類も豊富そうですが、フルーツという点で意外という意見もあると思いますが、ギネスブックにも記載されていますので、間違いのない事です。

 このアボガド、夏の終わりの疲れには、非常に優れた栄養源となります。特筆すべき栄養素としては、補酵素Q10、いわゆるコエンザイムQ10が非常に豊富に含まれています。コエンザイムQ10は、加齢や偏った食事、ストレス等によって、体内の量が減ってしまう成分で、非常に抗酸化力が強く、老化防止の決定成分と言われます。また、同じような働きを持つ成分として、ビタミンEも豊富に含まれ、両成分は、熱や酸化に弱いのですが、アボガドにはビタミンCも多く、ビタミンCが変質や分解から守ってくれるので、両成分を効果的に摂取する事ができます。

 また、アボガドには、血液中の悪玉コレステロールを減らし、血液をサラサラにしてくれるオレイン酸や、タンパク質の合成に欠かせないビタミンB6、有毒物質の解毒や活性酸素の除去、免疫力の向上に働きかけるグルタチオン等が含まれ、夏の終わりの疲れた身体に優しい食材となっています。褐色の濃いデコボコの肌と軽く押さえると柔らかみが感じられたら、食べごろですので、疲れを感じる方はどうぞ。



第128回 新評価     2004年09月03日

 徳島文理大工学部の吉田知司講師の研究グループによって、水のきれいさや成分、起源等を評価する新たな方法が開発されました。この評価方法では、有機汚濁物質の割合を示すCOD(化学的酸素要求量)や硬度、酸性・アルカリ性の度合いを示すpHっを中心に、カルシウムなどの各種イオン成分を示す指標や、水源を地下水や海水に分類する指標を組み合わせてあるそうです。

 すでに研究チームでは、日本の一部の名水や水道水、市販の国内外のミネラルウォーターを、この方法で評価を行っているそうですが、評価の結果、水道水の中には、名水やミネラルウォーターと同等か、それ以上にきれいな水も存在する事が判ったという事です。

 評価結果によると、京都など5府県の名水や国内外の18種類のミネラルウォーターのCODは、いずれも0.1〜0.3ppmと低く、良好な状態にあり、水道水でも徳島県の海南町で採取した海部川の地下を流れる伏流水が水源となる水は0.1ppm、沖縄県西原町の水は0.2ppmという非常に良い状態だったそうです。

 吉田講師は、今後、旧環境庁が指定した全国名水百選には、具体的な水質の状況が判るデータがないため、水道水を含め、全国の水に関する地図を作り、ホームページ等で公開したいとの事です。実際、全国名水百選に指定されていても、その後の環境の変化から、飲用に適さないところも出てきていると言います。来年は、全国名水百選が指定されて20周年でもありますので、新たな美味しく、安全な水の評価が行われる事を楽しみにしたいと思います。



第127回 小さくても大丈夫?     2004年09月02日

 エレクトロニクスや医薬など、様々な分野で応用が期待される炭素をはじめとしたナノ粒子(超微細粒子)。その極めて小さい粒子の健康への影響が懸念されています。

 何らかの理由で体内に摂り込まれたナノ粒子が、脳内に蓄積し、思わぬ健康被害を引き起こす可能性がある事から、米国政府は毒性評価に関する本格的研究を開始する計画を発表しました。ナノ粒子に関しては、既に英国王立協会が人体への影響を検討を政府に調査するよう勧告しており、米英政府が共同しての国際シンポジウムが予定されています。

 米国ロチェスター大の研究グループは、ラットにナノ粒子を吸入させる実験で、粒子が呼吸器官ばかりでなく、脳内にも蓄積される事を報告し、サザンメソジスト大では、炭素原子で出来た微細な球状のナノ粒子を加えた水の中で、48時間飼育した魚の脳に粒子が蓄積し、脳細胞に異常を引き起こす事を確認しています。

 ナノ粒子に関する技術は、素材に極めて微細な単位での加工を施す事で、これまでとは異なる性質が発生する事が知られています。日本は、このナノ粒子に関して先進的立場にあり、また、「黒焼き」等の民間療法において、加工法によって素材に新たな性質を持たせるという面においても伝統があります。安全性に関しても、先進的立場を確立して欲しいと思っています。



第126回 日本の西ナイル     2004年09月01日

 米国で流行し、日本への侵入が警戒されている西ナイル熱のワクチンが開発され、実用化への期待が寄せられています。長崎大熱帯医学研究所の森田公一ウィルス学教授らの研究グループは、病原体が良く似ていて、日本が実績を持つ日本脳炎のワクチン製造を応用し、西ナイル熱ウィルスの予防ワクチンの開発に成功しました。早ければ今秋にも臨床試験が開始され、2、3年後の実用化が期待されています。

 西ナイル熱の病原体となる西ナイルウィルスは、日本脳炎ウィルスと同じフラビウィルス属に分類され、両者は遺伝子を元に作られるアミノ酸の配列の約8割が同一で、非常に良く似ているとされます。日本脳炎のワクチンは、1954年に日本で開発され、現在も当時と同じマウスの脳で増殖し、精製する形で製造されています。よりワクチンの安全性を高めるために、マウスの脳ではなく培養した細胞を用いる製造法が開発され、近く切り替わる予定になっています。

 森田教授は、この製造法に着目し、米国ニューヨーク市で99年に分離されたウィルスを増殖させ、精製してワクチンを製造しました。既に動物実験で有効性や安全性は確認されており、技術的には、人で試験をする段階に達したとして、準備が整い次第今秋以降、国内で臨床試験が開始される予定です。

 米国でもワクチンの開発は進んでいますが、最も有力視される製法はワクチン用に毒性を弱めた黄熱ウィルスに西ナイルウィルスの遺伝子を組み込み、製造する遺伝子組み換え生ワクチンであるため、安全性が疑問視され、確認にはかなりの時間を要すると考えられています。西ナイル熱は、日本への侵入や、侵入した場合、媒介する蚊が多いという地域性もあり、対策法の確立は重要な意味を持っています。早い実用化を期待したいと思います。



 

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