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第165回 安全の薦め     2004年10月29日

 最近に限った事ではありませんが、健康に関して様々な情報が溢れています。日常的な食材でも、含まれている微量な成分にまで着目して、新たな効能・効果が報告される、そんな番組も存在しています。一旦、そんな番組で取り上げられると、スーパーの売り場からその食材が完全に売り切れてしまう事も珍しくは無く、知らずに買いに行き、売り場の人に聞かされて驚くという経験をお持ちの方も少なくはないと思います。

 理由はどうであれ、多くの食材を日常の食事に取り入れる事は、健康を考える上で、好ましい事だと思います。しかし、その際、気になるのが残留農薬をはじめとする基本的な食の安全についてです。実は、私が個人的に質問を受ける比率が高いのも、この食の安全に関する事です。

 野菜という植物は、長い時間をかけて品種改良されてきているのか、不自然な存在と考えられます。可食部が異常に大きく、自然界のバランスの取れた植物からすると、若干不恰好な印象さえ受けてしまいます。そのためか、雑草と比べると栽培に手がかかり、農薬の使用が必要になる事も否定できないと思われる部分があります。

 使用された農薬に関しては、調理する前にちょっとした手間で、危険性を大きく低下させる事ができます。それ以前に、いつも薦めているのが、その作物について少しだけ詳しく知ってみるという事です。作物の生態や栽培技術にまで掘り下げる必要はありませんが、旬の時期を知っておく事は、安全性の確保という点で、非常に効果的な方法だと思っています。旬の時期に栽培されるという事は、それだけ自然の状態に近い栽培であり、時期外れに無理やり栽培するよりも、病害虫や様々なトラブルに対する必要が少なく、農薬等の使用も少なくできます。あくまでも比率的な事ではありますが、知っておいて損することではないので、お薦めしたいと思っています。



第164回 温度差     2004年10月28日

 卵をゆでるだけ、というシンプルな料理である「ゆで卵」。しかし、簡単なようで、かなり奥が深いものがあります。人それぞれによって好みがありますが、黄身が半熟の状態を好む人が、比較的多いように思います。

 白身がしっかりと固まった状態で、中の黄身がとろっとした半熟。このゆで加減が非常に難しいと思います。水に卵を入れて、沸騰させ約5分、これで半熟になると通説では言われています。しかし、実際はお湯の量や火加減に左右される事も多く、半熟というより生、もしくは固ゆでとなってしまった経験は、多いのではないでしょうか。

 卵を上手にゆでる事を難しくしているのは、白身と黄身の固まり始める温度差にあります。白身は80度くらいから固まり始めるのに対し、黄身は70度で既に固まり始めています。全体に均一に温度がかかった場合、白身が固まり始める頃には、既に黄身は固まっているのです。そうした性質をうまく利用したのが温泉卵ですが、家庭でも時間をかけて70度に保ってゆでたり、保温性の良い容器に卵と熱湯を入れ、蓋をして30分ほど放置すれば作る事ができます。

 黄身が半熟のゆで卵は、温泉卵の逆の事が要求されるため、なかなかうまくいかない事が考えられます。卵の比熱を考えれば、中まで温度が達しないように、高い温度で一気にゆで上げれば、白身はしっかり固まり、黄身は半熟となる事が可能です。そこで実験してみたのですが、卵を鍋に入れ、お湯の量を極力少なくして、温度を一気に上げ、中まで火が入りにくい状態で短時間でゆでるとうまくいきます。卵一つに何とも面倒な考察でしたが、うまくゆで上がった卵を見ると、こだわった価値を感じてしまいました。



第163回 美味しいサイズ?     2004年10月27日

 知り合いに卵は、Lサイズ以上の物しか食べないという人がいます。理由は、美味しさのため。もし、その人が、黄身より白身を好むひとでなければ、いつか教えてあげなければと思っているのですが、卵のサイズと黄身の大きさとは、必ずしも比例関係にはなっていません。というより、MSからLLまで、黄身の大きさは、ほぼ同じなのです。大きさの違いは、白身の量のみとなっています。

 卵の大きさは、出荷基準になっている40g以上のSSサイズから、最も大きい70g以上のLLサイズまで、倍近い大きさがあります。その中で、黄身の重量は、ほぼ17g程度と同じで、白身の量とそれを包む殻の重量がSSサイズとLLサイズのちがいとなります。可食部として殻は食べない事から、大きさの違いによる栄養的な違いは、タンパク質と水分量となり、あまり大きな違いではありません。

 食材として卵を考えた場合、全卵を使う場合もありますが、白身と黄身を分けて使う事もあります。比較的白身を使う事が多いお菓子作りにはL、LLサイズ。黄身を使う料理には、MS、Mサイズと使い分ければ便利な使い方となります。

 コレステロールを語る際、必ず悪者視されてしまう卵ですが、最も優れたタンパク質の供給源であり、優れた健康効果を持つレシチンの宝庫でもあります。日頃の食事で、栄養のバランスが偏りがちの人は、卵を加える事で栄養のバランスを整える事もできます。ちなみに、美味しい卵のサイズについては、生み始めて調子が整い、黄身と白身の比率が良いとされるMSサイズが、最も美味しいサイズとの事です。



第162回 変色予防     2004年10月26日

 最近思う事ですが、リンゴを剥いた後、昔と比べて色が赤く変わりにくいと感じているのは、私だけでしょうか。リンゴの皮を剥き、八等分して芯の部分を切り取ります。料理の本によると、そこで塩水に入れて変色させないようにするとの事ですが、微妙な塩味が付くのが嫌なので、軽く水洗いをして表面に水の膜を作り、酸素に触れにくい状況を作るだけにしていますが、それでも結構長い時間白いままです。

 リンゴにはポリフェノールが含まれ、空気中の酸素と触れる事によって酸化酵素の働きで変色し、特有の赤い色になります。品種によってポリフェノールの含有量には違いがあり、色の変わりやすさも違いが生じます。「ふじ」はポリフェノールの含有量が比較的多く、色が変わりやすい品種であり、「千秋」は含有量が少ない事から変色しにくい品種といわれます。

 変色に関する対策として一般的には、塩水に漬ける、レモン汁をかけるという方法がとられます。塩水を使うのは、塩分によって酸化酵素の働きを阻害するもので、レモン汁はクエン酸によって酸化酵素の活性を阻害する事と、ビタミンCによってポリフェノールを酸化から守るという働きがあります。

 金属イオンの存在も酸化を促進する事に関係しています。金属製のおろし金でリンゴを摩り下ろすと、セラミックやプラスティック、鮫皮のおろし器を使った場合よりも、早く色が変化してしまいます。鉄よりも安定しているステンレス製の包丁を使う事になった事も、変色しにくさに関係しているような気はしますが、変色する事を嫌う消費者に合わせて品種改良されてしまったそんな感じもしています。



第161回 キノコの効用     2004年10月25日

 最近、スーパーの野菜売り場では、年間を通じ様々な種類のキノコが安価に手に入るようになりました。かつては貴重とされた種類の物でも、人工栽培によって効率的に作られているので、お馴染みの食材となっている物も珍しくはありません。流通する際の形もほぼ整えられている事から、使いやすい食材でもあると思います。

 そんなキノコ類の効用として、最も注目されているのは「β−グルカン」ではないでしょうか。「β−グルカン」は、キノコに含まれる多糖類で、体内の免疫力を高める働きがあります。含有量の多いキノコとしてアガリクスが有名ですが、他のキノコにも充分含まれています。特に胞子に含まれるので、あまり傘が開いていないか、傘がないような形状の物を選ぶと、比較的多くの摂取が可能です。同じ椎茸でも傘が開いた香信より、丸く傘を包み込んだ冬yの方が多く摂取する事ができます。傘が開かないタイプとしては舞茸の含有量が多く、アガリクスや霊芝よりも多くを含んでいる事があります。

 またキノコ類は抗酸化作用が強く、活性酸素の除去に役立ちます。血液関連への効果も高く、エリタデニンという成分には、血圧や血糖、悪玉コレステロールを下げる作用があり、菌糸の豊富な繊維質は、コレステロールや中性脂肪の再吸収を抑えてくれます。カロリーが非常に低く、タンパク質や脂肪の代謝に欠かせないビタミンB2も多い事から、肥満の防止にも役立ちます。

 キノコ類に含まれるエルゴステリンは、紫外線を受ける事でビタミンDに変わり、骨粗鬆症に改善に役立つように、キノコ類は扱い方によっても効能に変化を持たせる事ができます。日本には、5000種近いキノコが存在し、そのうち100種程が食用に適しているそうですが、種類や形状、扱い方によって効用を楽しんでみるのも、キノコの楽しみ方の一つではないでしょうか。



第160回 10年使ってます?     2004年10月22日

 今年は台風の影響もあり、収量はあまり期待できないという話しを聞かされながら、稲刈りが行われています。整然と並んだ稲に合わせて稲刈り機がゆっくりと動いていますが、その横で畦に腰掛けて休息を取る農家の方に手には、家族や友人との会話でしょうか、携帯電話が握られ、何となく農村の風景も様変わりしてきているような印象を受けてしまいました。

 便利さ、手軽さゆえに急速に普及した携帯電話ですが、その使用に関しては、常に電磁波による危険性が懸念され、様々な説が発表されてきました。今回、スウェーデンの世界的な医学研究機関であるカロリンスカ研究所の研究によると、10年以上にわたり携帯電話を使用していた人は、使用していない人に比べて、脳腫瘍の一種である「聴神経鞘腫」の発生の危険が高まる危険性があるとの事が発表されていました。

 聴神経鞘腫の患者150名と健康な人600名について、携帯電話の使用暦を調査する形で研究が行われ、使用暦が10年を超えた段階で、聴神経鞘腫の診断を受ける人が倍増している事が判りました。10年未満のグループでは、影響はほとんど見られず、腫瘍の発生が見られたのは、左右の聴神経うち電話を持つ側のみで、反対側の発生率に関しては、影響は見られないとの事です。

 調査内容に関しては、アナログ方式の携帯電話使用者に限られ、現在、デジタル方式に変わってしまっていますので、そのままデータの適応はできないとは思われますが、聴神経鞘腫はめまいや聴慮の低下など、放置しておくと様々な影響が懸念される事から、健康のために電話の使用は控えめにと思ってしまいました。



第159回 カビない箸     2004年10月21日

 「どう考えてもおかしい。私たちはそれで散々苦労させられてきたんですから」割り箸の生産者組合の方が、最近の竹製割り箸について語っていました。竹製の割り箸は、強度があり、作りもしっかりしていて、見た目も清潔感があります。たまに用事があって訪れる公共施設内の食堂でも使われていて、一回の使用で捨ててしまうのが惜しく思える程、竹製の割り箸はきちんとした作りが特徴となっています。実際、竹製の割り箸を単なる使い捨ての箸とせず、調理の際に菜箸として用いる方も多いと聞きます。

 竹には独自のフェノール類が含まれ、抗菌性に優れていますが、箸などに加工した場合、中に残されたわずかな水分の影響で、カビが繁殖してしまいます。そのために、生産者組合では、竹の割り箸を流通させる際、カビ対策に苦労させられたと言います。

 「輸入物の竹割り箸は、薬漬けで危険だ」、流通業者の内部告発によって、昨年10月、週刊誌に掲載され大騒ぎになった事がありました。実際、農民連食品分析センターの調べでは、93.5%の製品から二硫化硫黄が検出されています。二硫化硫黄の残留は、亜硫酸ガスによる燻蒸や、亜硫酸ソーダによる漂白の名残と考えられ、それらの薬剤は、呼吸器系の障害や胃腸炎を引き起こす懸念があります。

 竹の割り箸は、木製の物と違い、使いやすく、見た目もきれいで、高級感があります。しかし、その背景では、消費者の健康よりもコストが優先された物作りが行われていました。食と安全、もう一度、と言わず何度でも根本から考えなければならない問題ですね。



第158回 疲れてます     2004年10月20日

 仕事柄、パソコンに向かっている時間が長く、眼精疲労状態の日常です。私に限った事ではなく、目が疲れたと感じている人は、意外と多いのではないでしょうか。パソコンの画面に向かう事によって、画面を凝視し、瞬きの回数も少なくなるので、目に対しては、非常に大きな負担を強いる事になっています。その結果の眼精疲労ですが、それ以外の原因も、実は多数存在しています。

 まず考えられるのは、年齢によるものがあります。年齢によって見る力が衰える事によって、より疲労が溜まりやすくなったり、加齢によって目の病気が起こっている可能性があります。物を見るときに目を細めたり、視野がかすんだり、光に対するまぶしさが強く感じられる、頭痛や吐き気、目の痛みや不調を感じたら、通常の眼精疲労とは異なる可能性があります。

 近年特に増えている涙の分泌量が減少するドライアイは、病気とまでは考えない場合がほとんどですが、眼精疲労を極端に悪化させてしまいます。「緑内障」や「白内障」の初期症状も、目の疲れとして感じられる事もあるので注意が必要です。市販の目薬には、眼球を収縮させる成分が含まれている物もあり、緑内障の症状を悪化させる可能性がありますので、疲労の緩和と考えての多用はかえって危険です。

 それ以外にも、精神的な疲労の蓄積や、作業環境の不適正、眼鏡やコンタクトが合っていない等の原因も考えられます。人は情報の80%を目から得ています。それだけ大切な器官ですので、あまり酷使しない事や定期的な休息によって、充分にいたわらなければと思いつつ、モニターを凝視しています。



第157回 共生しましょう     2004年10月19日

 季節は季節らしく。いつもそうあって欲しいと思っているのですが、今年の夏は、暑さ、台風の上陸と、異常な状態でした。その影響もあって、農産物の収量が少なかったのか、価格が高騰しています。スーパーの野菜売り場を眺めている分には、それほどの危機感は感じられないのですが、もっと深刻な事態が全国的に起こっています。

 異常気象の影響は、畑で作られる作物に限らず、山の様々な木の実の収穫にも及んでいます。そのせいか、冬眠前の重要な栄養補給ができないため、熊が山を降りて人里に出没、餌を探し、偶然遭遇した人を攻撃してしまうという事故が頻発しています。山に食料となる木の実がないために、これから冬眠に入るまでと、完全な空腹で目覚める冬眠明けが危険であると、専門家は分析しています。

 また、熊の出没に関しては、人里で安易に餌となる食料が入手できる事や、人の食べ物に興味を持ち、慣れてきたという指摘もあります。実際、同様の事は、サルにおいても指摘され、サルが人里に出没するケースは、かなり増えてきています。今回、目撃が相次ぐツキノワグマより大きな体を持つヒグマが暮らす北海道知床では、食料となる物を安易に屋外に置かないようにし、効果が上がっているともいわれます。

 野生動物に関しては、人が常に友好的な存在であるという錯覚を与えない事や、人里で安直に餌にありつけるという印象を与えない事が大切です。ペット感覚で餌を与え、結果人里に出没する事となり、射殺へと繋がってしまうのであれば、悲劇以外の何物でもありません。山に餌となりえる実を付ける木を植樹するという活動もあるそうですが、野生動物に対しては、きちんとした距離と充分な優しさを持って接したいと思います。



第156回 だし      2004年10月18日

 鰹節−勝男武士と当て字がされる事から、戦国時代以降、贈り物としても重宝されました。最近では、カツオパックの普及により、あまり一本丸ごとの姿を見る機会も減ってしまいましたが、ギネスブックにも「世界で最も硬い食品」として登録されている世界的な食品でもあります。

 鰹節をはじめ、和食では出汁をしっかり取る事が美味しさの第一歩でもあります。また、出汁がしっかりしていると、塩分が少なくても美味しくなりますので、健康的でもあります。そんな鰹節には、様々な健康効果が隠されていて、出汁として愛用するだけでなく、そのまま食材としても使う事でも、日常生活を通した健康管理に有効な事となります。

 鰹節に含まれるペプチドは、疲労回復、集中力の向上に有効とされ、筋肉の中に溜まった乳酸を分解する酵素の働きを活性化してくれる事から、肉体疲労の緩和にも役立ちます。脳の神経細胞ニューロンの水素イオンを除去する働きもあるので、神経伝達がスムーズにする働きもあります。

 またヒスチジンという成分には、脂肪を分解する酵素リパーゼの働きを活性化する作用があり、血液中の中性脂肪を減少させたり、体脂肪の燃焼にも役立ちます。ヒスチジンは、脳の視床下部でヒスタミンに変わり、満腹中枢を刺激して食欲を押える働きもあるので、二重にダイエットには有効な成分となります。鰹節の美味しさの素はイノシン酸というアミノ酸が関係していますが、イノシン酸は細胞の核を作る成分であり、イノシン酸を摂取する事で、細胞の生成が活性化し、美肌にも繋がる事から、美容食としての一面も持っている事になります。保存性に富む食品ですので、常備して愛用する事がお薦めの食材です。



第155回 栄養満点な小粒     2004年10月15日

 身体に良い食べ物といわれると、何を思い浮かべますか?良く見かけるピラミッドみたいなイラストでは、ニンニクが決まって頂点にあります。2位以下は諸説があるのか、図によって違いがあるのですが、比較的キャベツが多く書かれているようです。そんな中で、小粒で目立たないのですが、誰もが健康に良い食べ物として異を唱えない物の一つに「ゴマ」があるのではないでしょうか。

 良薬口に苦し、健康に良い効果を持つ物は、何かクセが強かったりして、あまり日常の中で頻繁に愛用する事ができない事もありますが、ゴマは美味しく、健康にも良い食材です。ごまかすという言葉がありますが、失敗してあまり美味しくない料理でも、ゴマを加えれば美味しくなるという事が元になっているほどです。

 ゴマの原産地はインドからアフリカにかけての地域といわれ、中国経由で天平時代には日本に入ってきていました。古くから薬用や宗教行事にも用いられ、「開けゴマ」の呪文は、ゴマの効果に神秘性を感じていた事の表れともいわれます。中国では不老長寿の妙薬とされ、実際、リノール酸やオレイン酸等の不飽和脂肪酸やトリプトファンやメチオニンといった必須脂肪酸、ビタミンE、カルシウムを多く含み、老化に繋がる活性酸素を除去してくれるゴマリグナンや、肝機能を活性化するセサミンを含むなど、不老長寿に繋がりそうな働きがありそうな事が確認されています。

 中国では、一日に年齢と同じだけのゴマを摂ると長生きするという言い伝えがあるそうですが、ちょっと少ない気がします。ゴマの健康効果に期待してか、ゴマの袋を持ち歩いて、料理に大量にふりかける人もいますが、あまり大量になると、意外とカロリーが高くなりますので、注意が必要です。毎日続ける事、程々に上手に付き合う事が大切ですね。



第154回 寒風と蜂蜜     2004年10月14日

 幼少の頃、当時から乾燥肌だったのか、寒風に曝されると唇がかさついてしまっていました。そんな私に母は、蜂蜜を唇に塗っておくように言っていたのですが、幼い私は、食品であり甘くべとつく物を塗ったままにするというのが気持ち悪く、すぐに舐めてしまっていました。私の中の蜂蜜は、あまり好みではない独特の芳香を持つ、冬場には固まってしまう不便なシロップのようなものでした。

 蜂蜜の歴史は古く、紀元前700年頃には、すでに愛用していたという資料が残されています。ミツバチがアカシアやレンゲ、クローバーといった花から蜜を集め、独自の加工を施して保存したものが蜂蜜です。蜜を集めただけでは蜂蜜にはならず、水分量の調整をはじめ、意外と手間がかけられています。

 主な成分は糖分ですが、ブドウ糖と果糖に分解されていて、体内でエネルギーに変換しやすい状態になっています。その他にビタミンB1、B2、B6、鉄分、カルシウム、マンガン等のミネラル分や、抗酸化作用を持つポリフェノール類も含んでいます。天然の抗生物質として話題になったプロポリスと同様の成分も含まれ、抗菌作用も持っています。

 今日のような養蜂が行われるようになるまでは、大変な貴重品であり、宗教行事に用いられたり、富の象徴として扱われた事もあります。古い時代では、食用として使われるより供物や薬品として用いられる事がほとんどで、糖分に保湿効果があり、抗菌作用が表皮を守る事から、実際に傷薬として用いられた例もあります。保湿、抗菌という作用から考ええると、母親の言いつけは正しかったという訳です。



第153回 発火注意     2004年10月13日

 統計によると、建物火災の約6割は住宅火災で、その原因の多くはコンロが火元であり、大半は天ぷら油火災だと言われます。最近、その天ぷら油火災が起こりやすい状況が増えてきている事、ご存知ですか?

 食材への吸収が少なく、少量で使用でき、体内でも吸収されにくいという食用油が最近、急速に普及しています。そうした油の中には、脂肪酸に特殊な物を使用したり、乳化剤を配合した物などがあり、発火点がこれまでの食用油より低くなっている事があります。また少量で使用するため、温度変化が起こりやすく、調理中、発火しやすい状況が出来上がってしまう可能性があります。

 実際、国民生活センター等への食用油の発火しやすさに関する問い合わせは、近年増加している傾向にあるそうです。問い合わせを受けた国民生活センターの調査では、発火する温度が意外なほど低く、発火までの時間も短いという実験結果を得て、調理中に火にかけたままの食用油を放置しないよう、注意を喚起する表示改善の必要性を業界団体や政府に提示していました。

 そうした突然の出火に対し、簡易式のエアゾール式消火器が広く普及してきていますが、最近の調査では、天ぷら油火災やストーブ火災には充分な消火が出来ず、かえって火を煽り、火災を助長してしまうという結果が出ていました。消火器を当てにするより、火を出さないように気を付ける事が大切です。天ぷらを揚げている際は他の事をしない、料理の基本ですね。



第152回 高級魚      2004年10月12日

 「日の本に流行らせ給う石清水、参らぬ人はあらじぞ思う」、紫式部の歌です。どんな場面で読まれた歌かというと、紫式部がこっそりとイワシを焼いて食べていたところを、夫の藤原宣孝に見つかってしまい、「何故、そのような卑しい魚を食べているのだ」と叱られた事に対し読んだものです。

 イワシは鮮度が落ちやすく、痛みやすい上に、卑しいに通じる響きから、当時の貴族の間では食卓に上がる事など、まずありえない魚でした。しかし、紫式部は、そんなイワシが大好きでした。珍重された鮎よりも美味しいと書き残しているほどです。イワシといわしみずの参拝にかけて、即座に歌を読み上げて返答するあたりに、紫式部の才女ぶりとイワシ好きが伺えるエピソードです。

 イワシには、脳を活性化させて頭の働きを良くする事で知られたDHAや、血液をさらさらにして動脈硬化を予防するEPA、各種脂肪酸や骨を丈夫にするビタミンDなどが豊富に含まれています。特にDHAに関しては、カツオをはじめ含有量の多い食品を摂取している人に頭の良い人が多いとされますが、後の世に才女として語られる紫式部も、その一人という事になります。

 こっそりと食べているところを発見され、卑しい食べ物として宣孝怒りを買うほどのイワシでしたが、最近では漁業資源の枯渇が懸念され、漁獲量の制限が行われています。まだ私達の中には、イワシを安価な魚という意識が根強く残っていますが、やがて高級魚として滅多に食卓に上らない日も来てしまうのでしょうか。食材の多様性、栄養ある食材の確保という点からも、漁業資源としてのイワシ復活を願いたいと思います。



第151回 光老化     2004年10月08日

 今年の夏は暑かった・・・誰も否定できないほど、真夏日が連続し、暑い夏でした。最近、やっと朝晩が涼しくなってきましたが、相変わらず日差しが強いような気がしているのは、私だけでしょうか。日光、特に紫外線を浴びる事によって発生するシワ、シミ、黒ずみやたるみ、乾燥などを光老化と呼びます。

 光老化は、紫外線を浴びた事によるダメージが原因なので、とにかく浴びない事、それが最大の予防策となります。四季がはっきりしている日本では、紫外線量が多くなる6〜8月をうまく乗り切れば、白い肌のままで過ごす事が可能です。紫外線が多い時期、時間の外出を避ける事、それだけでもかなり光老化を防ぐ事ができます。

 最近は、様々な紫外線予防グッズが売られているので、それらを組み合わせて、うまく活用する事が大事です。と言いながら、結局浴びてしまうのが紫外線です。日常生活の中で、気付かないうちに浴びてしまう紫外線を、生活紫外線と呼ぶ事があります。そうした生活紫外線は、日常のケアで予防よりも回復を重点に考えなければなりません。

 紫外線を浴びた際、弊害の素となるのは活性酸素の発生と表皮の乾燥です。抗酸化作用のある食品を日常生活に取り入れておく事と、表皮の乾燥を抑えるために保湿剤を塗布しておく事で、紫外線による光老化を効果的に予防する事ができます。光以外の老化にも、抗酸化作用と保湿は有効な手立てとなるので、日頃から取り入れておく事をお薦め致します。



第150回 眼精疲労

 自分の不健康さ暴露特集みたいで、非常に心苦しいのですが、眼精疲労には、いつも困らされています。一時的に目が疲れ、しばらく休養を取ると回復する疲れ目と違い、慢性化してなかなか疲れが取れない状態を眼精疲労といい、頭痛や肩こり、イライラなど心身共に影響が出るとされます。

 眼精疲労の症状は、多岐にわたりますが、自覚しやすいものばかりなので、すぐに気付きます。目のかすみや充血、痛み、痒み、乾燥、まぶたの腫れが直接的なもので、間接的には頭痛、肩こり、イライラ、食欲減退、倦怠感、不眠、吐き気などがあり、多くの場足、単体ではなく複数の症状がまとまって出ます。

 原因としては、視力の低下やそれによって眼鏡があっていない事や、ストレス、目の病気が隠れている事や、照明が合っていない事や椅子や机が適切でない事、睡眠不足なども考えられます。私の場合、パソコンのモニターを長く見詰めている事と、睡眠不足ではないでしょうか。

 効果的な予防法は無いようなものですが、とにかく早めのケアが必要です。目の病気が隠れている場合、緑内障の可能性もありますので、目を強く押えたりする事は厳禁です。とにかく目を休ませる事と、目を直接ではなく、目の周囲をマッサージする、目に効くツボが集まっているという事なので、耳たぶをマッサージする事も効果的と考えられます。近くを見すぎている事もありえますので、遠くの景色に目をやる事も目を休める事に繋がります。早めの対処が何より効果的ですので、自覚したらすぐケアしましょう。



第149回 高脂血症って?     2004年10月06日

 健康コラムを担当する以上、という訳ではありませんが、一応私は健康体です。検査数値を見ても、異常を示すものはほとんどなく、睡眠時間が短い事や、偏食の傾向がある割りには、立派な健康状態だと思っています。そんな私にも唯一、健康とは呼べない数値を示す検査結果があります。それは、血中コレステロール、いわゆる高脂血症の傾向があるのです。

 高脂血症とは、血液中の脂質、コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸等が、異常に多くなっている状態で、自覚症状はまったくありません。事実、私も何ら感じる事はなく、ちょっとしたケガをした際、出てくる血も、それほどべとついているようには見えません。しかし、放置しておくと動脈硬化を起し、心筋梗塞、脳梗塞、狭心症、閉塞性動脈硬化症等の恐ろしげな疾患に繋がるといわれます。

 日本人の血中脂質量は、年々増加する傾向にあり、40年ほど前に比べると、25〜30mg/dlも高くなっています。このまま増加を続ければ、減少傾向を見せる高脂血症の先進国アメリカと、いずれ平均値が逆転してしまいます。その先にあるものとは?日本人が現在のアメリカ人と同レベルの血中脂質量になった場合、心疾患をはじめとする血管や血液関連の疾病が急速に増え、死亡原因の上位に現在のガンを差し置いてランクされる事は、容易に想像できます。

 それでは、アメリカ人の方はというと、現在の日本人が健康体と考えるレベルに血中脂質量が到達してしまった場合、日本人の現状のようにガンが死亡率の上位を占めている可能性があります。これは、血中コレステロール値をむやみに下げると、免疫力まで下がってしまう事が考えられるからです。私がコレステロールが多いからという訳ではありませんが、現状、日本人はアメリカ人ほどコレステロールに神経質になる必要は、まだ無いと考えています。



第148回 抗生物質     2004年10月05日

 元々薬を飲む事自体が少ない私ですが、余程の事がない限り飲用する事がない薬剤が抗生物質です。風邪を引いたりすると、すぐに処方される事がありますが、抗生物質は細菌感染にしか効力を発揮せず、ウィルス感染に使用しても意味がありません。逆に腸内の細菌を殺菌してしまい、免疫力を低下させる可能性すら考えられます。安易な抗生物質の使用は、可能な限り控えたいと考えるからです。

 最初の抗生物質はペニシリンで、カビのコロニーの周りに雑菌が存在しない事から発見されました。ペニシリンの登場は、第一次世界大戦の負傷者を感染症から守り、多くの感染症の特効薬になりました。しかし、そのときから耐性菌との戦いは始まったと言えます。その後、人類は様々なカビを研究し、より強力な抗生物質の開発に着手します。それを上回る勢いで細菌たちは進化を遂げ、更に新しい抗生物質の登場が待たれるという連鎖が出来てしまいました。

 そうした連鎖は無限に続くものでもなく、最強の抗生物質「バンコマイシン」の登場、そのバンコマイシンへの耐性菌が発生した事で、終止符が打たれます。耐性菌の発生については、自然の力によるものとしても、蔓延を抑える事は、身の回りの抗生物質の使用を抑制する事が大切です。個人的なレベルでは抗生物質の使用を抑制する事は、それほど難しい事ではありませんが、大きな障害となる事があります。家畜への大量投与の問題です。

 現在、人用の抗生物質の年間使用量は約520トン。それに対し、動物への使用量は1290トンにのぼります。内訳としては、腸内を殺菌し、腸内細菌に栄養を取られないようにして、成長を促進するための使用が230トン、病気の予防と治療目的の使用が1060トンとなっています。そうした大量の抗生物質使用によって、今日の工業的畜産は支えられていますが、耐性菌という観点からは、かなりのリスクが懸念され続けています。一朝一夕に片付く問題ではありませんが、将来的な安全も含め、真摯な対策を望みたいと思います。



第147回 治りにくい中耳炎     2004年10月04日

 電車でトンネルを通過する時、飛び立つ飛行機の中、高い山の登ったり、降りたりした時、耳が聞こえ難くなるという経験は、別に珍しい事でもないと思います。鼓膜は、内側と外側の気圧が均等になっている事が、よく音を受けて振動する条件となっています。外側の気圧が急激に変化すると、一時的に均衡が崩れ、鼓膜が振動し難い状態になる事が、聞こえなくなる原因です。

 そんな内外の気圧の均衡が崩れた状態を補正するためにあるのが、耳から鼻へと通じる鼻管です。鼻や喉に起こった炎症が、この鼻管経由で耳まで至ると、中耳炎となります。炎症の結果として中耳内に膿が溜まり、鼓膜を圧迫すると痛みを生じ、鼓膜が圧迫に耐え切れず、破れてしまうと、内耳の膿が漏出し、「耳垂れ」となります。中耳でに痛みは、脳に近いという事もあり、子供には耐え難いものとなる事もあります。

 炎症は細菌感染によるものがほとんどなので、かつては抗生物質の投与によって簡単に治療する事ができました。ところが最近、治療が難しくなりつつあると言われます。抗生物質の投与が充分な効果を発揮しないからです。抗生物質に対し耐性を持つ薬剤耐性菌が増えてきた事が、治りにくい中耳炎の増加に繋がっています。抗生物質の使用は、耐性菌を発生させる可能性があります。治療に抗生物質を用いたという事が、耐性菌を生んでしまったように思われますが、日常的に抗生物質が多用されている事の方が影響が大きいと考えられます。

 中耳炎は、慢性化した状態で放置すると聴力に影響が出たり、炎症の状態次第では、内耳の形状に影響を与え、鼓膜付近の血管を流れる血液の音による耳鳴りに繋がる事もあります。抵抗力が弱い子供がなりやすい病気だけに、症状の発生には注意し、免疫力を高めて、早期に治療したい疾病でもあります。



第146回 赤身?     2004年10月01日

 秋の訪れと共に、一斉に故郷の川を遡るサケの姿が見られるようになります。サケと言えば、お弁当でもお馴染みの鮮やかな赤身がきれいな切り身を思い出します。赤身の魚と言えば、マグロやカツオですが、調理するとそれまで透明感のある美しい赤身は、白く変化してしまいます。ツナ缶の中身が白い事でも確認できると思います。

 これはマグロやカツオといった赤身の色の元が、ミオグロビンという色素タンパクによって構成され、ミオグロビンが熱によって変化しやす性質を持っているために起こる事です。カツオのたたきでも、熱が加わったところは白く、熱が加わってないところは赤身のままというあたりに、そうしたミオグロビンの性質が反映されています。

 それでは、加熱しても透明感こそなくなりますが、鮮やかさは失われないサケの色は、どうなっているのでしょう。実は、サケの色はミオグロビンではなく、熱に強いアスタキサンチンという色素によって構成されているからです。もう一つ言えば、サケは赤身の魚ではなく、本当は白身の魚で、エサによって体内に蓄積されたアスタキサンチンによって、あの鮮やかな色合いを出しているのです。

 このアスタキサンチン、天然由来の成分の中では、最強クラスの抗酸化作用を持っています。植物のアントシアニン、魚介類のアスタキサンチンといえば、食品の中で抗酸化力の強い両横綱といったところでしょうか。おまけにサケには、血液の流れを良くするEPAやDHAが含まれているので、血液関連に自信のない方には、是非ともお薦めの食材となっています。旬のサケを美味しくいただきましょう。



 

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